フィールド編集子
編集子には、文字型、数値型、日付型があります。
テキストフィールドには、文字型、数値型、日付型のいずれかを指定することができます。
グリッドフィールドには、文字型、数値型のどちらかを指定することができます。
文字型編集子
文字型編集子には、[&@]があります。
表示する文字列が設定した桁数より少ない場合、&は出力文字数のみ出力されますが、@は不足分のスペースが出力文字の前に追加されて出力されます。
<例>
出力文字が、ABCDの時
編集子が@@@@@@では、スペース2つとABCD → " ABCD"と出力される
編集子が&&&&&&では、ABCD → "ABCD"と出力される
編集子は、文字列の最大桁数を指定します。桁数は、全角文字を2桁、半角文字を1桁として数えます。
表示する文字列が設定された桁数を超える場合は、オーバーフローエラーが発生します。
オーバーフロー時の処理方法は、以下の機能で指定することができます。
レポートエディタからの帳票印刷→環境設定
レポートライブラリOCX、レポートライブラリ.NETコントロール: CharOverFlowプロパティ
レポートライブラリDLL、レポートライブラリJNI: jvSetLongファンクション
数値型編集子
数値型編集子には、[#0,.]があります。
編集子は、数値の最大桁数を指定します。
表示する値が設定された桁数を超える場合は、オーバーフローエラーが発生します。
オーバーフロー時の処理方法は、以下の機能で指定することができます。
レポートエディタからの帳票印刷→環境設定
レポートライブラリOCX/.NETコントロール: NumOverFlowプロパティ
レポートライブラリDLL/JNI: jvSetStringファンクション
設定された編集子と出力文字の関係を示します。(*はオーバーフロー)
設定値 |
"1" |
"-1" |
"6532" |
"-6532" |
"" |
00 |
01 |
-1 |
** |
** |
00 |
## |
1 |
-1 |
** |
** |
|
00,000 |
00,001 |
-0,001 |
06,532 |
-6,532 |
00,000 |
##,##0 |
1 |
-1 |
6,532 |
-6,532 |
0 |
##,### |
1 |
-1 |
6,532 |
-6,532 |
|
設定値 |
"0.5" |
"-0.5" |
"10.5" |
"-10.5" |
"" |
0.0 |
0.5 |
*** |
*** |
*** |
0.0 |
#.0 |
.5 |
*** |
*** |
*** |
.0 |
000.00 |
000.50 |
-00.50 |
010.50 |
-10.50 |
000.00 |
000.0# |
000.5 |
-00.5 |
010.5 |
-10.5 |
000.0 |
###.## |
.5 |
-.5 |
10.5 |
-10.5 |
|
日付型編集子
テキストフィールドには、日付型編集子を指定することができます。
日付型フィールドにする場合は、編集子に「Y、M、D、H、N、S」を使います。(大文字、小文字のどちらでも使用できます。)
和暦で表示する場合は、編集子「Y、y」の変わりに「G、E、g、e」を使います。
編集子の中に「年、月、日」などの文字を含ませて、編集スタイルを指定することができます。
編集スタイルと出力文字は下表を参照してください。
編集スタイル |
設定値)2002/06/22 15:05:05
|
YYYY年MM月DD日HH時NN分SS秒 |
2002年06月22日15時05分05秒 |
YYYY年M月D日H時N分S秒 |
2002年6月22日15時5分5秒 |
yyyy/mm/dd hh:nn:ss |
2002/06/22 15:05:05 |
yy年度 m月度売上 報告d日 |
02年度 6月度売上 報告22日 |
GE年mm月dd日HH時NN分SS秒 |
H14年06月22日15時05分05秒 |
GGE年m月d日 |
平14年6月22日 |
GGGE年mm月dd日 |
平成14年06月22日 |
GGGE年度 M月度売上 報告D日 |
平成14年度 6月度売上 報告22日 |
MM/DD HH:NN:SSとM/D H:N:Sについて
MM/DD HH:NN:SS → 出力文字が1桁の時は前に0がつき、2桁の時はそのまま表示されます。
例) 06/01 09:05:05 12/10 10:30:55
M/D H:N:S → 出力文字が1桁の時は1桁、2桁の時は2桁で表示されます。
例) 6/1 9:5:5 12/10 10:30:55
データセットについて
日付型フィールドにデータをセットする時には、西暦で「yyyy/mm/dd」という形式でセットしてください。時間まで表示する場合は「yyyy/mm/dd
hh:nn:dd」という形式でセットします。この形式以外でセットした場合は、正しく表示されないことがあります。
和暦について
和暦は、「令和、平成、昭和、大正、明治」のみ自動的に表示されます。それ以外の元号で表示する場合には、以下の機能で任意の元号を設定しておくことができます。
レポートライブラリDLL、JNIの場合: jvSetString
レポートライブラリOCX、.NETの場合: SetParam
例えば、編集子に「GGGE年m月d日」が設定されているフィールドに、「2018/07/01」というデータをセットすると、「平成30年7月1日」と表示されます。