SetParamメソッド

各種パラメータを設定します。
 
[構文]
 
レポートライブラリOCX
 
Object.SetParam (mode, param)
 
レポートライブラリ.NETコントロール
 
long Object.SetParam (mode, param)
 

設定項目

内容

Object

 

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式

mode

long

設定する項目

param

string

設定値

 
[エラーコード]
 

内容

1071

パラメータエラー

1123

Startが実行されています

   
[設定値]
 
mode には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_PDF_OWNER_PASSWORD

20

Adobe PDF形式データのオーナーパスワード(20バイト以内)

JV_PDF_USER_PASSWORD

21

Adobe PDF形式データのユーザーパスワード (20バイト以内)

JV_PDF_AUTHOR

22

Adobe PDF形式データの作成者(256バイト以内)

JV_PDF_CREATOR

23

Adobe PDF形式データのアプリケーション(256バイト以内)

JV_PDF_TITLE

24

Adobe PDF形式データのタイトル(256バイト以内)

JV_PDF_SUBJECT

25

Adobe PDF形式データのサブタイトル(256バイト以内)

JV_PDF_KEYWORD

26

Adobe PDF形式データのキーワード(256バイト以内)

JV_PDF_ENCRIPT_LEVEL

41

Adobe PDF形式データの暗号化レベル(設定値参照)

JV_PDF_ENABLE_PRINT

42

Adobe PDF形式データの文書の印刷(設定値参照)

JV_PDF_ENABLE_EDIT_ALL

43

Adobe PDF形式データの文書の変更 (設定値参照)

JV_PDF_ENABLE_COPY

44

Adobe PDF形式データの内容のコピーと抽出(設定値参照)

JV_PDF_ENABLE_EDIT

45

Adobe PDF形式データの注釈の追加と変更(設定値参照)

JV_PDF_OVERLAY

47

Adobe PDF形式データのオーバーレイ登録(設定値参照)

JV_GAIJI_FILE

31

ジャイブレポート外字ファイル名

JV_WINHDC

32

ウィンドウデバイスコンテキストの指定(X64対応版のみ使用可)

JV_PRNHDC

33

印刷するプリンタの指定(X64対応版のみ使用可)

JV_LIB_VERSION

38

ライブラリバージョンの指定(0または9)

JV_BAR_QR_ADJUST

52

QRコードのボックス太さ微調整("-100"〜"100")

JV_BAR_MICROQR_ADJUST

53

マイクロQRコードのボックス太さ微調整("-100"〜"100")

JV_ERA_NAME

54

元号名と情報の指定

JV_SURROGATEPAIR_FONT

55

サロゲートペアで使用するフォント

暗号化レベル(JV_PDF_ENCRIPT_LEVEL)のparam には次の値を指定します。

定数

内容

JV_PDF_ENCRIPT_RCL

"2"

RC4(40ビット)

JV_PDF_ENCRIPT_RCH

"3"

RC4(128ビット)(初期値)

JV_PDF_ENCRIPT_AES128

"4"

AES(128ビット)

JV_PDF_ENCRIPT_AES256

"5"

AES(256ビット)

   
文書の印刷(JV_PDF_ENABLE_PRINT)param には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_PDF_SEC_ENABLE

"1"

許可(初期値)

JV_PDF_SEC_DISABLE

"0"

許可しない

文書の変更(JV_PDF_ENABLE_EDIT_ALL)のparam には次の値を指定します。  

定数

内容

JV_PDF_SEC_ENABLE

"1"

許可(初期値)

JV_PDF_SEC_DISABLE

"0"

許可しない

 
内容のコピーと抽出(JV_PDF_ENABLE_COPY)param には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_PDF_SEC_ENABLE

"1"

許可(初期値)

JV_PDF_SEC_DISABLE

"0"

許可しない

 
注釈の追加と変更(JV_PDF_ENABLE_EDIT)param には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_PDF_SEC_ENABLE

"1"

許可(初期値)

JV_PDF_SEC_DISABLE

"0"

許可しない

 
オーバーレイ登録(JV_PDF_OVERLAY)のparam には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_SPDFOVERLAY_ON

"1"

登録する

JV_SPDFOVERLAY_OFF

"0"

登録しない

 
 
[解説]
 
Startメソッドの前に設定します。
 
オーナーパスワード
オーナーパスワードをつけると、次の利用許可制限を設定することができます。
文書の印刷、文書の変更、内容のコピーと抽出、注釈の追加と変更
 
ユーザーパスワード
ユーザーパスワードがついたAdobe PDF形式のデータは、利用時にユーザーパスワードが必要です。
 
文書の印刷
Adobe PDF形式のデータ利用時の印刷に対する制限を指定します。
 
文書の変更
Adobe PDF形式のデータ利用時の「テキスト注釈及び対話フォームフィールド以外の文書内容の変更」に対する制限を指定します。
 
内容のコピーと抽出
Adobe PDF形式のデータ利用時の「文書からのテキストとグラフィックスのコピー」に対する制限を指定します。
 
注釈の追加と変更
Adobe PDF形式のデータ利用時の「テキスト注釈及び対話フォームフィールドの追加または変更」に対する制限を指定します。
 
オーバーレイ登録
Adobe PDF形式データの出力時に、フォームの固定部分をオーバーレイ登録するかどうかを指定します。
初期値は、フォームファイルに設定された値です。
 
例)オーバーレイ登録をする
Call Jvr.SetParam(JV_PDF_OVERLAY,JV_SPDFOVERLAY_ON)
 
Adobe PDF形式データのオーバーレイ登録
 
作成者、アプリケーション、タイトル、サブタイトル、キーワード
設定値は、Adobe PDF形式のデータのプロパティ画面で見ることができます。
   
 
ジャイブレポート外字ファイル名
ジャイブレポート外字ファイルの名前をフルパスで指定します。ジャイブレポート外字ファイルはレポートエディタで作成します。
 
ウィンドウデバイスコンテキストの指定(X64対応版のみ使用可)
X64対応版レポートライブラリでウィンドウデバイスコンテキストを設定する場合に使用します。
ウィンドウデバイスコンテキストについての詳細は、WinHdcプロパティを参照してください。
(X86対応版レポートライブラリではこの機能は使用できません。WinHdcプロパティを使用します。)
   
印刷するプリンタの指定(X64対応版のみ使用可)
X64対応版レポートライブラリで印刷するプリンタを設定する場合に使用します。
印刷するプリンタの設定についての詳細は、PrnHdcプロパティを参照してください。
(X86対応版レポートライブラリではこの機能は使用できません。PrnHdcプロパティを使用します。)
 
例)
 レポートライブラリOCX
 
 If IntPtr.Size = 4 Then
   Jvr.PrnHdc = hdc.ToInt32()
 Else
   Call Jvr.SetParam(JV_PRNHDC, hdc.ToString())
 End If
 
 レポートライブラリ.NETコントロール
 
 If IntPtr.Size = 4 Then
   Jvr.PrnHdc = hdc.ToInt32()
 Else
   ret = Jvr.SetParam(JV_PRNHDC, hdc.ToString())
 End If
 
 
ライブラリバージョン(JV_LIB_VERSION)
用紙の余白と拡大縮小をVer.8からVer.9の仕様で設定することができます。ライブラリバージョンに「0」を指定すると、余白や拡大縮小は最新バージョンの仕様で設定されます。「9」を指定すると、Ver.8からVer.9の仕様で設定されます。初期値は「0」です。
余白と拡大縮小についての詳細は「付録/用紙の余白(マージン)設定」を参照してください。
 
QRコードのボックスの太さ微調整(JV_BAR_QR_ADJUST)
QRコードのボックスの太さを0.1%単位で微調整します。
小さなボックスの集合により描画されるQRコードは、プリンタによってボックスの太さに違いが出ます。
例えば、"-10"を指定すると、ボックスの太さが1%小さくなります。※値は文字列で渡してください。
設定値は、その後に出力されるすべてのQRコードに有効となります。元へ戻す場合には、再設定が必要です。
 
マイクロQRコードのボックスの太さの微調整(JV_BAR_MICROQR_ADJUST)
マイクロQRコードは、小さなボックスの集合により描画されますが、プリンタによってボックスの太さに違いが出ます。
この機能では、0.1%単位でボックスの太さを微調整することができます。
例えば、大きく表示されてしまった場合には、"-10"を指定すると、ボックスの太さが1%小さくなります。
※値は文字列で渡してください。
 
号名と情報の指定(JV_ERA_NAME)
和暦の元号の基本情報を指定します。ここで設定された元号は、日付型編集子を持つフィールドに使われます。
何も設定されていない場合には、「令和、平成、昭和、大正、明治」のみ自動で表示されます。
元号の基本情報は「開始年月日、ローマ字略称、漢字略称、元号」の順番で、それぞれの値を指定します。
情報と情報の間は、半角のコロン(:)を使います。
最大3つまで設定しておくことができます。※明治以前の元号を設定することはできません。
 
例) 2099年1月1日から元号が「永宝」になった場合
Call SetParam(JV_ERA_NAME,"20990101:E:永:永宝")
 
サロゲートペアで使用するフォントの指定(JV_SURROGATEPAIR_FONT)
サロゲートペアで使用するフォントを指定します。
 
例) MS 明朝の代替フォントをSimSun-ExtBに設定し、その他のフォントの代替フォントをMingLiU-ExtBに設定する
Call SetParam(JV_SURROGATEPAIR_FONT, "MS 明朝,SimSun-ExtB,*,MingLiU-ExtB")
 
 
 
外字の描画
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