SetFieldTextメソッド
テキストフィールド、セレクトボタンフィールドにデータを設定します。
[構文]
レポートライブラリOCX
Object.SetFieldText
(fieldname, text)
レポートライブラリ.NETコントロール
long
Object.SetFieldText
(fieldname, text)
設定項目 |
型 |
内容 |
Object |
|
オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式 |
fieldname |
string |
テキストフィールド名 |
text |
string |
描画文字列 |
[エラーコード]
値 |
内容 |
1004 |
フィールドデータセットエラー |
1029 |
Startを行ってください |
1041 |
メモリエラー |
1042 |
フィールドオーバーフロー |
1043 |
編集子が不正です |
1044 |
指定されたフィールドがありません |
[解説]
[テキストフィールド]
1.文字列の設定
テキストフィールドに文字列を設定すると、実行時に文字列が描画されます。
−基本的なコーディング
渡した文字列が、デザイン時に設定した編集子の桁数を超えた場合には、オーバーフローとなります。オーバーフロー時の処理は、編集子が文字型の場合にはCharOverFlowプロパティ、数値型の場合にはNumOverFlowプロパティで設定することができます。
−フィールド編集子
2.描画に使用する文字
描画文字列には外字、UNICODEやサロゲートペアの文字を使用することができます。
UNICODEやサロゲートペアの文字を使用する場合には、CharcterSetプロパティでUNICODEを指定しておきます。
−外字の描画
−UNICODEの使用
−サロゲートペア
3.拡張機能・フォントの自動調整
テキストフィールドには、拡張機能やフォントの自動調整機能があります。
拡張機能とは、テキストフィールドに設定されたプロパティをプログラムから変更する機能です。
フォントの自動調整とは、テキストフィールドに渡した文字列を枠内に収める機能です。枠からはみ出る場合には、フォントサイズを自動調整して枠内に収めます。
拡張機能やフォントの自動調整機能を使う場合には、フォームのデザイン時に設定しておく必要があります。
−拡張機能・フォントの自動調整の設定
拡張機能やフォントの自動調整が設定されたテキストフィールドは、以下のプロパティを変更または設定することができます。
・フォント:種類、横幅拡大率、サイズ、色、イタリック、ボールド
・文字の背景:色、高さ、縦位置
・下線:色、幅、位置、種類
・打ち消し線:色、幅、位置、種類
※フォントの自動調整では、以下のプロパティは使用できません。
フォントの種類・横幅拡大率・サイズ、文字の背景の縦位置、下線の位置、打消し線の位置
これらのプロパティは、SetFieldLongを使って実行時に変えることもできますが、SetFieldLongでは、文字列全体のプロパティが変わります。拡張機能では、文字列を部分的に変えることができます。
プロパティは、予約語を使い、プログラムコードに記述して変更します。
使い方やコーディング例は、「付録/テキストフィールド拡張機能」を参照してください。
−フォントプロパティを変更
−文字の背景プロパティの設定
−下線プロパティの設定
−打ち消し線プロパティの設定
拡張機能とフォントの自動調整が設定されたテキストフィールドでは、オーバーフローエラーは起こりません。編集子の桁数に関係なく何文字でも渡すことができます。半角・全角に拘らず、最大2000文字まで渡すことができます。2000文字を超えた場合でもエラーは起こりませんが、そのテキストフィールドには何も描画されません。何も描画されない時には、渡した文字列の桁数を確認してください。
[セレクトボタンフィールド]
描画文字列には、「1」または「0(1以外)」を指定します。「1」を指定すると、セレクトボタンフィールドは選択された状態になります。「0(1以外)」を指定すると、セレクトボタンフィールドは選択が解除された状態になります。
StartメソッドとEnd(Abort)メソッドの間で実行します。
[コーディング例]
レポートライブラリOCX
Jvr.SetFieldText("住所",
"名古屋市中区大須")
Jvr.SetFieldText("氏名", "じゃいぶ一郎")
Jvr.SetFieldText("電話", "052-339-9999")
レポートライブラリ.NETコントロール
ret = Jvr.SetFieldText("住所", "名古屋市中区大須")
ret = Jvr.SetFieldText("氏名", "じゃいぶ一郎")
ret = Jvr.SetFieldText("電話", "052-339-9999")
※拡張機能のコーディング例は、「付録/テキストフィールド拡張機能」の以下の項目を参照してください。
−フォントプロパティを変更
−文字の背景プロパティの設定
−下線プロパティの設定
−打ち消し線プロパティの設定