PDF出力でサロゲートペアの文字を出力するには

サロゲートペアでは、従来のUnicodeでは未使用だった領域を使って文字を表現します。これによって、「吉」の上の棒が短い文字や、「琢」に点が入った文字などを表現することができます。サロゲートペアの文字は、UNICODE(UTF16)では4バイトで表されます。
サロゲートペアを含んだ文字列を出力する場合、画面や印刷、イメージ画像での出力では、Wiindowsのフォントリンク機能が自動的に使用されます。そのため、サロゲートペアの文字フォントを含まないフォントでも、そのフォントがサロゲートペアの文字フォントを持つフォントにリンクしていれば、表示や印刷を行なうことができます。
PDF出力では、Windowsのフォントリンク機能が使用されません。そこで、以下の機能を使って代替フォントを指定して下さい。

ポートライブラリDLL/レポートライブラリJNIを使う場合

jvSetString(pid,JV_SURROGATEPAIR_FONT,代替フォントの指定)
 
例) MS 明朝の代替フォントをSimSun-ExtBに設定し、その他のフォントの代替フォントをMingLiU-ExtBに設定する
 
ret = jvSetString(pid, JV_SURROGATEPAIR_FONT, "MS 明朝,SimSun-ExtB,*,MingLiU-ExtB")
 

レポートライブラリOCX/レポートライブラリ.NETを使う場合

SetParam(JV_SURROGATEPAIR_FONT,代替フォントの指定)

例) MS 明朝の代替フォントをSimSun-ExtBに設定し、その他のフォントの代替フォントをMingLiU-ExtBに設定する
 
Jvrlib.SetParam(JV_SURROGATEPAIR_FONT, "MS 明朝,SimSun-ExtB,*,MingLiU-ExtB")