jvCreate(初期処理)

レポートライブラリが正常に動作するための初期処理を行います。
 
[構文]
 
X86対応版
 
Function jvCreate(ByVal outdev As Long, ByVal hwnd As Long, ByVal prnhdc As Long, ByVal winhdc As Long, ByVal width As Long, ByVal height As Long, ByVal filename As String ) As Long
 
X64対応版
 
Function jvCreate(ByVal outdev As Long, ByVal hwnd As IntPtr, ByVal prnhdc As IntPtr, ByVal winhdc As IntPtr, ByVal width As Long, ByVal height As Long, ByVal filename As String ) As Long
 
C言語
int jvCreate(int outdev, HWND hwnd, HDC prnhdc, HDC winhdc,int width, int height, char *filename);
 
JAVA
Int jvCreate(int outdev, int hwnd, int prnhdc, int winhdc,int width, int height, String filename);
 
Delphi
Function jvCreate(outdev, hwnd, prnhdc, winhdc, width, height: Longint; filename: PAnsiChar): Longint;
 

設定項目

内容

outdev

出力先デバイス(設定値参照)

hwnd

ウィンドウハンドル

prnhdc

プリンタデバイスコンテキスト

winhdc

ウィンドウデバイスコンテキスト

width

帳票の幅(1/100mm単位)

height

帳票の高さ(1/100mm単位)

filename

出力ファイル名

 
リターンコード
 

定数

内容

JV_ERR_JVCREATE以外

 

正常終了

JV_ERR_JVCREATE

-1

オープンエラー

   
[設定値]
 
outdev には次の値を設定します。
 

定数

内容

JV_WINDOW

1

ウィンドウへ出力

JV_PRINTER

2

プリンタへ出力

JV_BITMAPFILE

3

ビットマップファイルへ出力

JV_RDF

5

RDF形式でメモリへ出力

JV_PDF

9

Adobe PDF形式でメモリへ出力

 
[解説]
 
jvCreateのリターン値は、ジョブIDとして他のファンクションのパラメータとなります。
jvCreateをコールした場合は、最後に必ずjvCloseをコールしてください。jvCreateとjvCloseは対になるようにコーディングします。
エラーが発生した時は、jvGetOpenErrorを使って詳しいエラー内容を取得することができます。
 
出力先デバイス 
outdev には帳票を出力するデバイスを設定します。「JV_WINDOW」は、帳票をアプリケーションの画面に表示する時に指定します。「JV_PRINTER」は、帳票を直接プリンタへ出力する時に指定します。「JV_BITMAPFILE」は、帳票をBMP形式のイメージファイルに保存する時に指定します。「JV_RDF」は、帳票をRDF形式出力しプレビューコントロールでプレビューや印刷する時に指定します。「JV_PDF」は、帳票をAdobe PDF形式で出力する時に指定します。
 
ウィンドウハンドル/ウィンドウデバイスコンテキスト
outdev に「JV_WINDOW」を指定した場合は、hwnd またはwinhdc のどちらかで、出力するウィンドウを設定します。出力するフォームのNameプロパティがform1であれば、hwnd の設定値はform1.hWndとなり、winhdc の設定値はform1.hDCとなります。hwndwinhdc が共に設定された場合は、winhdc の値が優先されます。
値を設定しない場合や、outdev が「JV_WINDOW」以外の場合は、hwnd またはwinhdc には 0 を設定します。
 
プリンタデバイスコンテキスト
prnhdc には印刷するプリンタのデバイスコンテキスト(Printer.hDC)を設定します。プリンタデバイスコンテキストが取得できない言語環境では 0 を設定することができます。0 を設定すると、レポートライブラリがprnhdc にデフォルトプリンタ(通常使うプリンタに指定されたプリンタ)のデバイスコンテキストを設定します。
レポートライブラリは、実行時に、プリンタドライバから様々な情報を取得し帳票を作成します。prnhdc で指定したプリンタは、情報を取得するプリンタとしても使われるため、フォーム作成時と同じプリンタにすると、フォーム作成時と同じ状態で印刷やプレビューを行うことができます。フォーム作成時と異なるプリンタにした場合は、線の太さや文字の印字位置などが変わることがあります。
次の場合、prnhdc の値は無効となります。
(1) jvSetDevMode でプリンタを設定した場合
(2) jvPrintDialogEx で印刷ダイアログを表示した場合
(3) 帳票をRDF形式で作成した場合。プリンタドライバからの情報取得は、作成時ではなく、プレビューコントロールによるプレビュー時に行われます。
   
帳票の幅と高さ
outdev が「JV_RDF」と「JV_BITMAPFILE」の場合に設定します。それ以外の場合には、この値は無視されます。
 
出力ファイル名
filename は、RDF形式、ビットマップ形式、Adobe PDF形式の帳票をファイルに保存する時に、保存ファイル名を指定するためのパラメータです。
filename の値は、outdev が「JV_RDF」「JV_BITMAPFILE」「JV_PDF」の場合に有効です。
RDF形式やAdobe PDF形式の帳票をファイルに保存せず、メモリ上で取得する場合には、jvGetDocumentjvGetLong を使います。 ビットマップ形式の帳票はメモリ上で取得できません。
 
 
本的なコーディング   
RDFファイルを使った帳票印刷   
RDFファイルを使った帳票印刷(Web環境)   
Adobe PDFドキュメントの基本的なコーディング   
Adobe PDFドキュメントの制限