OutDeviceプロパティ

帳票の出力先を設定します。
 
[構文]
 
レポートライブラリOCX
 
Object.OutDevice  =  long  
 
レポートライブラリ.NETコントロール
 
Object.OutDevice  =  enumOutDevice
 
Object.OutDevice  =  long
 
 
 

設定項目

内容

Object

オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式

long / enumOutDevice 出力先(設定値参照)
 
[設定値]
 
long には次の値を指定します。
 

定数

内容

JV_WINDOW

1

ウィンドウへ出力

JV_PRINTER

2

プリンタへ出力(初期値)

JV_BITMAP

3

ビットマップファイルへ出力

JV_RDF

5

RDF形式でメモリへ出力

JV_RDFSVC

7

RDFサービスデータ形式で共有メモリへ出力

JV_PDF

9

Adobe PDF形式でメモリへ出力  

 
enumOutDevice (列挙型)には次の値を指定します。
 

ウィンドウへ出力

プリンタへ出力

ビットマップ形式で出力

RDF形式で出力

RDFサービスへ出力

PDF形式で出力

 
[解説]
 
ポートライブラリOCXの場合は、long型で値を設定します。
レポートライブラリ.NETコントロールの場合は、列挙型、または long型で値を設定します。
 
の設定は、デザイン時、実行時(Startメソッドの前)に可能です。
値の参照は、デザイン時、実行時に可能です。
 
ウィンドウへ出力
帳票をアプリケーションの画面に表示します。出力する画面の設定にはWinHdcプロパティを使います。
 
プリンタへ出力
帳票をプリンタへ出力します。出力するプリンタの設定にはPrnHdcプロパティを使います。
 
ビットマップファイルへ出力
帳票をBMP形式ファイルへ出力します。ファイル名の設定には、OutFileNameプロパティを使います。
ビットマップサイズの設定には、ImageWidthプロパティとImageHeightプロパティを使います。
ビットマップファイルが作成されるタイミングは、NewPageプロパティを実行した時です。複数ページをビットマップファイルに出力する場合は、改ページごとに上書きされるので注意が必要です。
 
RDF形式でメモリへ出力
帳票をRDF形式でメモリへ出力します。
帳票サイズの設定には、ImageWidthプロパティとImageHeightプロパティを使います。
出力されたRDF形式の帳票は、そのままRDFドキュメントデータとして使用したり、ファイルに保存して使用したりします。RDFドキュメントデータを取り出す時は、DocumentDataプロパティを使います。
RDFファイルに保存する時は、OutFileNameプロパティを使ってファイル名を設定します。
 
RDFドキュメントデータ作成
RDFファイル作成   
 
RDFサービスデータ形式で共有メモリへ出力
帳票をRDFサービスで使用可能な形式のデータで共有メモリ上へ出力します。
帳票サイズの設定には、ImageWidthプロパティとImageHeightプロパティを使います。
RDFサービスデータIDはJobIdプロパティで取得します。
 
RDFサービスデータ作成   
RDFサービスデータを使った帳票印刷(Web環境)   
 
Adobe PDF形式でメモリへ出力
帳票をAdobe PDF(Portable Document Format)形式でメモリ上へ出力します。
出力されたAdobe PDFドキュメントデータを取り出す時は、DocumentDataプロパティを使います。
出力されたAdobe PDFドキュメントデータをファイルに保存する時は、OutFileNameプロパティにファイル名を指定します。
 
AdobePDFファイル作成   
AdobePDFドキュメントデータ作成   
Adobe PDFドキュメントの制限   
PDFドキュメントを使ったWeb帳票システム   
 
 
[コーディング例]
 
レポートライブラリOCX
 

jjvr.OutDevice = JV_WINDOW

'ウィンドウへ出力

jvr.WinHdc = PictureDraw.hDC

'ウィンドウハンドル設定

jjvr.Start

 

   
レポートライブラリ.NETコントロール
 
’列挙型を使う場合
 
(VisualBasic)
Jvr.OutDevice  = enumOutDevice.RDF形式で出力
 
(Visual C#)
Jvr.OutDevice  = enumOutDevice.RDF形式で出力;
 
(Visual C++)
Jvr->OutDevice  = enumOutDevice::RDF形式で出力;
 
’long 型を使う場合
 
(VisualBasic)
Jvr.OutDevice  = JV_RDF
 
(Visual C#) ※列挙型にキャストします
Jvr.OutDevice  = (enumOutDevice)jvrvcsocx.JV_RDF;
 
(Visual C++)※列挙型にキャストします
Jvr->OutDevice   = (enumOutDevice)JV_RDF;